あの頃…
台所のシンクにはポツポツと
蛇口から水が一定の感覚で滴る音

茶の間からは振り子時計の音
鍵を開けると
静かな家のなか

母の1日は朝起きるとすぐに始まる

身支度もパパっと済ませ、ゴミだし
家族の食事、子どもの世話、洗濯
掃除、子どもを遊びに連れ出し、近所付合い
お風呂の準備、買い物、入浴、
食事の支度、洗濯物の取り込み
兄弟姉妹ケンカの仲裁、夫を労い
食事の後片付け、布団の準備、寝かし付け、
縫い物、編み物、親族付合い…

昭和の子育ては今から比べると
手を掛ける事が当たり前

冷蔵庫も冷凍できる場所なんて
ほんの少ししかなく
買いだめなんてできなかった

買い物かごを持ち
スーパーではなく市場へ買い物に…
手を抜こうと思っても
惣菜を買うくらい

調味料も自分で調合する…

お風呂も洗って、水を溜めて
マッチで火を点け沸かしてたな

いまは本当に便利な時代…

あんな手の掛かる時代に
自分も本当に手を掛けてもらった
泣いてわがまま言って怒られても
また手を掛けてくれる

そんな母を
むやみやたらに扱い
できない自分を棚に上げ
やってくれない!と母のせいにしてきた

心の中で謝罪と感謝の日々…

わがまま放題
母をこき遣ってきた日々
懸命にやっても感謝一つもされず
不平不満を平気で言う家族

どれほど傷付けてきたか…
どれほど苦しめてきたか…

それでも母は
また朝早くから夜遅くまで
淡々と自分の役割を果す
母を越えられる人生…
計り知れない愛…

見習うことで恩を返す

自分自身が自分の道をしっかりと創り
自分に反す

Mind Theater
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